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「地域医療の力:コロナ自宅療養支援センター設立の裏側」日本医師会赤ひげ大賞功労賞受賞(4)
「災害時の命を守るために:コロナ支援センターの設立と防災の日」
日本医師会赤ひげ大賞功労賞は、地域医療において特に優れた貢献をした医師に贈られるもので、私自身、非常に光栄に感じています。
日本医師会赤ひげ大賞功労賞受賞のブログページ
この受賞の理由の一つとして、相模原市におけるコロナ自宅療養患者支援センターの設立が挙げられるかもしれません。
今日は、その設立の経緯と、その重要性についてお話ししたいと思います。
コロナウイルス感染症が拡大し、多くの患者が自宅療養を余儀なくされた時期、私たち医療従事者は「どのようにして患者さんを安全に支援できるか?」を常に考えていました。
自宅で療養する患者さんの中には、病院に行くことが難しい方もおり、また突然容態が悪化するリスクもありました。そのため、迅速に支援体制を整える必要がありました。
本件に関して、現場での患者の増加や保健所の業務過多な状況より、相模原市医師会の在宅ケア担当理事で私から提案をし、細田医師会長、鈴木前保健所長から本村市長へと話がすすみ、わずか数日で体制を構築することができました。
その後、相模原市では「コロナ自宅療養患者支援センター」を設立し、2023/5/7まで稼働することとなりました。
相模原市新型コロナウイルスへの対応、第6波への備え(2021/12月資料)
写真は、センター設立後に意見交換を行なった際の、本村市長、中央区の森市議会議員、水上になります。
このセンターは、医師、看護師、保健所の職員など、多くの専門家が連携し、電話やオンラインを通じて患者さんの健康状態を監視し、必要に応じて適切な医療サービスを提供する体制を整えました。
また、孤立感を抱える患者さんには精神的なサポートも行い、地域全体で支え合う仕組みを築きました。
さて、昨日は「防災の日」でしたが、災害時における命を守るための備えは、コロナ禍での経験からも学ぶことが多いと感じています。
相模原市における防災訓練予定
パンデミックや自然災害のような緊急時には、迅速かつ効果的な対応が求められます。相模原市のコロナ自宅療養患者支援センターのように、地域全体で協力し合い、適切な支援を提供することが、災害時にも重要な役割を果たすことができます。
↓動画は昨年の防災訓練の様子になります。
今後も、地域の皆さまが安心して生活できるよう、医療や支援体制の強化に努めていきたいと思います。そして、皆さま自身も、いざという時のために備えをしっかりと整えておいていただければ幸いです。
今回の赤ひげ大賞の受賞は、私一人の力ではなく、地域の医療従事者や支援者の皆さまの協力があってこそだと感じています。これからも、一層努力を重ねてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また本日月曜日は、午後2:45からの受付で、午前中は休診となります。
午前は総合相模更生病院で外来を行なっておりますが、水上の診療は3-4時間待ちとなる場合がありますのであらかじめご了承ください。
また、みずじゅんクリニックも水上指名となりますと、2時間程度お待ちいただくことがしばしばありますので、他の内科医師、皮膚科医師の受診のご検討をお願い致します。
院長 水上潤哉