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「災害支援としてのコロナ対応:医師会の使命と現実」赤ひげ大賞(3)
**心に寄り添う在宅医療 – 赤ひげ大賞を受賞して**
今回は引き続き、受賞に関わる新型コロナウイルスとの闘いと医師としての取り組みについてご紹介します。
地域医療と共に歩む:ダイヤモンドプリンセス号の経験から
2020年の初め、世界中が新型コロナウイルスの影響を受け始めた頃、私たちは一つの大きな試練に直面しました。
それは、横浜港に寄港したダイヤモンドプリンセス号の船内で、乗客や乗組員が新型コロナウイルスに感染し、緊急対応が求められたことです。
「洋上の楽園」から「地獄」へ…ダイヤモンド・プリンセス号集団感染(東京新聞の記事より)
この船には数千人もの乗客と乗組員が乗っており、彼らがすぐに隔離され、適切な医療を受けることが必要でした。
しかし、当時はまだコロナウイルスに関する情報が少なく、どのように対応すれば良いのか手探りの状況でした。
医療現場では、未知のウイルスに対する恐怖や不安が広がっていましたが、私たちは迅速かつ正確な対応を求められました。
神奈川県医師会の一員として、私は厚生労働省の職員と共に、この困難な状況に立ち向かうことになりました。
私たちは災害支援に準じた体制を整え、感染拡大を防ぎながら、隔離された乗客や乗組員の診療にあたりました。
特に印象に残っているのは、現場での連携の重要性です。
医師、看護師、行政職員が一丸となって、限られた情報の中で最善の医療を提供するために努力しました。
感染のリスクがある中で働くというストレスは計り知れませんが、それ以上に「地域を守る」という使命感が私たちを支えてくれました。
この経験を通じて、私たちは地域医療の重要性を再認識しました。
新型コロナウイルスとの闘いは、医療現場だけでなく、地域全体が一体となって取り組むべき問題です。
私たち医師は、その中心に立ち、地域の人々の健康を守るために尽力する必要があります。
ダイヤモンドプリンセス号での経験は、私にとっても大きな学びとなりました。こうした最前線での経験が、その後のみずじゅんクリニックでの発熱外来の設置につながり、いち早くスタッフとともに、新型コロナウイルス感染症が疑われる患者さんへの診療にあたることができました。
これからも地域医療に貢献し、皆さんと共に新たな困難に立ち向かっていきたいと思います。
地域の皆様と共に、安全で安心できる医療を提供できるよう、今後も努力を続けていく所存です。引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。
このような困難な状況下でも、共に乗り越えていける力を持っていることを私たちは経験することができ、今後の地域医療の発展に尽力していきたいと考えます。
マイコプラズマ肺炎とは 症状 重症化 潜伏期間 感染経路 「歩く肺炎」
最近もまだ咳が長く続く方が多いようです。気をつけて過ごしていきましょう。
当院ではマイコプラズマが疑わしい方には、当日わかる抗原検査を行なっております。
#めぞん一刻
#悲しみよこんにちは
苦労人を背負う青年と、真面目な未亡人、周りの暖かい人たちが関わる、一つのアパートでの物語り。
ちょっと古いですが、皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか?こんな時代もありましたね。
私の新型コロナウイルス感染症への取り組みは、このダイヤモンドプリンセス号への乗船から始まりました。
未知の感染症への対策などに多くの厚生労働省の職員と私たち地元の医師が関わっていることはあまり知られていないかもしれません。
私以外にも多くの地域の医師、看護師などが、このダイヤモンドプリンセス号での診療から、地域の皆さんが不安にならぬよう、地域医療に関わってきたことは忘れてはなりません。
そうした思いを常にもち、地域に貢献できる医療体制の構築が望まれますし、それが私たち医師会がやらなくてはならないことだと思っています。
院長 水上潤哉