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**心に寄り添う在宅医療 – 赤ひげ大賞を受賞して**
おはようございます。
台風10号が九州地方を中心に猛威を奮っています。関東には大きな影響はなさそうですが、新幹線をはじめとした交通手段への影響はありそうですので注意が必要です。
本年3月1日、日本医師会から「赤ひげ大賞功労賞」を授与されるという栄誉をいただきました。
かかりつけの赤ひげ先生とは?
第12回(2024年)日本医師会赤ひげ大賞受賞者一覧
この賞は、地域医療や在宅医療において優れた貢献をした医師に与えられるもので、私よりももっと地域に貢献されている医師がいる中で、今回私がその一人に選ばれたことを大変光栄に感じるとともに、後進の医師の目標となるよう使命を与えられたものと考えています。
この機会を借りて、日頃の在宅医療についての思いを皆さんと共有したいと思います。
みずじゅんクリニック(緑区橋本)、さがみはらファミリークリニック(中央区上溝)の訪問診療はこちらをご覧ください!
在宅医療は、単に患者さんの体調を管理するだけでなく、その心に寄り添い、人生を支えるものです。
患者さんの自宅での生活ができる限り快適で、そして尊厳あるものであるようにと、日々心がけています。
病院での治療と違い、在宅医療では患者さんとそのご家族と長い時間を共有し、深い信頼関係を築くことが求められます。これは決して簡単なことではありませんが、私にとって最もやりがいを感じる部分でもあります。
私が心に留めているのは、「患者さん一人ひとりの人生に寄り添う」ということです。
例えば、病状が進行し、治療の効果が限られてきた場合でも、その方がどのような人生を歩んできたか、そして今後どのような人生を送りたいかを尊重することが重要です。
治療方針の選択だけでなく、その人らしい生き方を支えるためのアドバイスやケアを提供することが、在宅医療の本質だと考えています。そのためにはケアマネジャーをはじめ、訪問看護師さん、訪問者介護士さん、訪問薬局の薬剤師さん、訪問歯科医さん、理学療法士さん、、、あげるとキリがありませんが、多職種による連携が重要になるとともに、それだけ多くの職種と関わる方で、一人の生活を支えることになります。
患者さんの希望する生活をよく聞き、目標やゴールに向かって、皆で話し合いながら進めていくことがとても大事になります。
意思決定支援、ACP(アドバンスケアプランニング)の研修会、8月21日講演の様子はこちら!
赤ひげ大賞の受賞を機に、さらに多くの患者さんに寄り添い、その人生を支えるために尽力していく決意を新たにしました。これからも、患者さんの声に耳を傾け、共に歩んでいく医療を提供していきたいと思います。
このような在宅医療の重要性について、多くの方々に知っていただき、理解を深めてもらうことが私の使命です。これからも、わかりやすく、そして心に響く情報を発信していきたいと思います。
**結びに**
今回の受賞は、私一人の力ではなく、これまで支えてくださった多くの方々、そして何よりも私を信頼してくださった患者さんたちのおかげです。皆様に心から感謝申し上げます。そして、今後も一層努力し、地域医療と在宅医療に貢献していきたいと思います。
院長 水上潤哉