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【ピリピリを察知したら即相談!】再発性ヘルペスを“備えるPIT療法”で乗り切ろう!
お盆明け、やっと一息。でもまた忙しくなった!という方へ。
おはようございます。
お盆休みもひと段落、いかがお過ごしでしょうか?
当院医師の夏休みと重なり、昨日まで毎日外来でした。
でも、たまに「あら、お久しぶり!」という方との再会もあって、賑やかな診療ができました
。お忙しい中、皆さまが元気にいらしてくださるのが何よりの喜びです。
増えている“繰り返すヘルペス”のご相談
最近、口の周りにできる単純ヘルペス(=口唇ヘルペス)や口唇ヘルペスのご相談が増えています。
特に「ストレスや疲れで、また症状が出そう…」と感じる方が何度も繰り返して悩まれていらっしゃいます。でも実は、そんな“前兆”に気づくのがとても大切なんです。
頼れる味方「PIT療法」とは?
PIT(Patient Initiated Therapy/患者主導療法)とは、再発性単純ヘルペスで「自分で初期兆候がわかる」という方が対象です。
症状の“前触れ”(ピリピリ・ムズムズなど)を感じたら、あらかじめ処方された抗ウイルス薬を自己判断で即服用できる治療法です
PITで使われる代表的なお薬は:
- ファムビル(ファムシクロビル)…6時間以内に1回目、12時間後に2回目(計2回服用)
- アメナリーフ…1回6錠を食後に1回服用ですっきり完了
さらにプラスαの知識も
“単純ヘルペス=ただの水ぶくれ”と思われがちですが、最近の研究では、口唇ヘルペス(HSV-1)がアルツハイマー病などの認知症リスクに関連し、抗ヘルペス薬の使用がそのリスクをやや低減する可能性も報告されています
単純ヘルペスと認知症リスクについての記事(マイナビさんのリンク先へ)
これは今後の予防医学としても注目すべきトピックです。
今日からできる「ヘルスケア」
PIT療法は、“ヘルペスを恐れず、でも賢く備える”選択肢として大きな希望です。診察時に「前兆がわかったとき用の薬がほしい」とお気軽にお申し出ください。それだけで、症状を早く短く抑えるチャンスが広がります。
そして何より、ヘルペスに振り回されず、笑顔で毎日を楽しむことが何より。
ブログを読んでくださったみなさんが「元気になった!」と感じてくださることが、私の一番の励みです。
今週も、どうぞ身体を大切に、ご心配の時は受診して、担当医師にご相談ください。
みずじゅんクリニック
院長 水上潤哉