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医師会のお仕事:「高齢者救急の未来を支える!相模原市での新たな挑戦と連携」
1. 高齢者救急の現場から ~相模原市医師会での取り組み~
12月12日木曜日、相模原市医師会の在宅医療介護連携推進会議に出席しました。
私はこの会議の中で、「高齢者救急に関する部会」の部会長を務めています。
この部会では、高齢者福祉施設職員向けに救急講習会を実施し、その成果や課題を共有しました。
高齢者施設で働く職員の方々に、緊急時の対応スキルを身につけていただくことは、地域医療全体を支える上で非常に重要です。
講習会では、緊急時に医療機関と円滑に連携するための具体的な手順などを学び、参加者からは「非常に実践的で役立つ内容だった」と好評をいただき、改めてこのような研修の必要性を感じています。
2. 地域が直面する課題 ~高齢者救急の現状と課題~
現在、相模原地域では高齢者の救急搬送が増加しています。
特に、中等症や重症の患者様を高齢者施設から搬送するケースが多く、救急搬送の逼迫が深刻化しています。
この状況では、救急車を呼ぶべきか迷う場面も増えており、施設職員の判断の重要性が高まっています。
さらに、搬送後の入院がスムーズに進まないケースも課題です。
救急病院のベッドが埋まっているため、高齢者の方が長期間救急病院にとどまらざるを得ない状況が続いています。
このような状況を改善するためには、救急医療、療養型病院、在宅医療のクリニックが一体となって連携を強化することが必要です。
上溝地域でのACPについての講演会についてはこちらをご覧ください!
3. 自宅へ戻れるシステム構築を目指して ~早期退院と在宅医療の連携~
今後、私たちが目指しているのは、高齢者の患者様が救急病院から早い段階で療養型病院や自宅に戻れるシステムの構築です。
このためには、以下のポイントが重要になります:
•早期退院支援:患者様が適切な時期に次の医療機関へ転院できる仕組み作り
•在宅医療クリニックとの連携強化:自宅での療養が可能な環境を整える
•地域包括ケアの推進:医療と介護が一体となった支援体制の確立
これらを実現するためには、医師会や地域の医療機関だけでなく、行政や介護施設とも連携して取り組む必要があります。
4. 地域の力を結集して!新たなシステム構築へ
私は部会長として、こうした課題に取り組むべく、会議の司会を務めながら議論を進めています。
特に、地域での医療・介護連携をさらに深めるための具体策を検討中です。
例えば、施設職員向けの救急講習会の拡充や、多職種間のコミュニケーションを円滑にする仕組み作りなど、実現可能な方法を模索しています。
このような取り組みは簡単ではありませんが、地域の皆さんの協力があれば必ず良い結果につながると信じています。
「顔の見える連携」を大切にしながら、地域全体で支え合える仕組みを目指していきたいと思います。
5. 地域医療の未来を一緒に創ろう!
高齢者救急は、地域医療の未来を支える重要なテーマです。
私たち医師だけでなく、介護職、行政、そして地域住民が一丸となることで、安心して暮らせる地域が実現します。
これからも患者様一人ひとりが「その人らしい生活」を続けられるよう、全力で取り組んでまいります。さがみはらの未来を一緒に支えていきましょう!
KPOPグループにも日本人の方の活躍が目立つようになりました。
一方で、純日本的なアイドルグループもありますね。
その人がその人らしく、自分の道を進んで、自分も周りの人も幸せにしていってほしいと思います。
私には芸能の才能は残念ながらなさそうです、、、😭
次回からは終末期の医療について、在宅医療での取り組みについて解説していきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
理事長 水上潤哉