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意思決定支援シリーズ④「もしもの時のために!人生会議で準備する安心プラン」
投稿日:2024.12.12  更新日:2024.12.11

意思決定支援シリーズ④「もしもの時のために!人生会議で準備する安心プラン」

 

はじめに:意思決定支援・第4弾!

 

こんにちは!意思決定支援講義もいよいよ第4弾になりました。

 

意思決定支援についての第一弾から読みたい方はこちら!

 

 

今回のテーマは、「もしもの時に自分の意思をどう伝えるか?」です。

 

病気や事故で突然意思を伝えられなくなることは、誰にでも起こり得ます。

 

実は、意思決定が必要な場面で、自分の意思を伝えられない人が70%もいると言われています。

そんな時に、事前に話し合っておくことで安心して過ごせるようになります。

 

終末期の70%が意思決定できない!

 

今日は、身近な例を挙げながら、人生会議(ACP)の大切さを考えてみましょう!

 

こんな私のストーリー!みんなで話してみませんか?

 

 

1. もしもの時は突然やってくる

 

病気や事故は、いつ訪れるかわかりません。

 

たとえば、こんなシチュエーションを想像してみてください:

 

ケース1:突然の入院が必要になった場合

 

ある日、Aさん(50代)は自宅で突然倒れ、病院に救急搬送されました。

意識を失ったAさんに代わり、家族は治療方針を決めなければなりませんでしたが、普段からAさんが「どうしたいか」を話していなかったため、家族は悩みました。

延命治療をするべきか、それとも自然な形で見守るべきか。

 

ケース2:高齢の親が認知症を発症した場合

 

Bさん(70代)は、認知症が進行して判断力が低下し、日常生活での意思表示が難しくなりました。

「自分の家で暮らしたい」と言っていた記憶はあるものの、具体的な医療や介護の希望を家族に伝えていなかったため、家族は悩みながら対応を進めざるを得ませんでした。

 

2. 人生会議で安心を作る準備を!

 

こうした「もしもの時」に備えるために、人生会議はとても有効です。

 

人生会議を通じて、以下のようなことを話し合うことで、家族も本人も安心できます。

 

•どんな治療を希望するか

•延命治療をどう考えるか

•どこで最期を迎えたいか

 

たとえば、延命治療については「できるだけ自然な形がいい」と考える人もいれば、「家族と少しでも長く一緒に過ごしたい」と思う人もいます。

 

これらの選択に正解はありませんが、自分の気持ちを共有することで、家族が判断しやすくなります。

 

3. 身近な例で考える人生会議の第一歩

 

「人生会議」というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、実は日常生活の中で気軽に始められる話題です。

 

たとえば、こんなシーンで話し始めてみてはどうでしょう?

 

例1:テレビやニュースをきっかけに話す

家族で医療に関するニュースを見ているときに、こんなふうに話してみてください:

「もし自分だったら、どうしたいと思う?」

これだけで、自然と人生会議の第一歩が始まります。

 

例2:家族で旅行や食事中に話す

家族旅行や外食の場は、リラックスして話しやすいタイミングです。

「こういう楽しい時間を大切にしたいけど、将来どういう風に過ごしたいか考えたことある?」

軽いトーンで話し始めると、深刻にならずに進められます。

 

4. 人生会議の3つのステップ

 

① 自分の希望を整理する

まずは自分が「どう生きたいか」「どんな治療を受けたいか」を考え、メモしてみましょう。

 

例えば:

•穏やかに過ごすことを優先したい

•家族と過ごす時間を大切にしたい

•痛みを最小限に抑えたい

 

② 家族や医療者と話し合う

次に、家族や医療者に自分の希望を伝えます。

「こんな風に考えているけど、どう思う?」と問いかけてみると、自然な対話が始まります。

 

③ 必要に応じて書面に残す

話し合いの内容を簡単に書き残しておくことで、家族もいざという時に迷わなくなります。

ACPに関する正式な書類を活用するのも一つの方法です。

 

5. もしもの時に備える安心感を得よう!

 

人生会議は、病気や事故が起きたときだけでなく、普段の生活をより豊かにするための準備でもあります。

 

自分の意思を共有することで、家族も自分自身も安心して日々を過ごせるようになります。

 

「もしもの時」ではなく、「今」を大切にしながら、未来に備える時間を作りましょう。

 

次回予告:人生会議の具体的な事例を解説!

 

本日は、「もしもの時に備えるための人生会議」についてお話ししました。

次回は、人生会議の具体的な事例を紹介しながら、より実践的な内容をお届けします。

 

「あなたも今日から、家族と未来を語る時間を作ってみませんか?」

#幾億光年

#もう一度さ、声を聴かせてよ

#寄り添った日々、生きている意味くれたのは君なんだよ

 

皆様にとって大事な人と話し合うことはとても大事なことですね。

 

 

さがみはらファミリークリニック

理事長 水上潤哉

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