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「未来の地域医療を支える若き医師たちへ 〜求められる医学教育とは〜」
本日も休みなく、10時から診療をおこなっております。
午後の受付は18:30までとなりますので遅れないように受診なさってください。
午後は一般的に16時以降は空く傾向にありますので、お時間に余裕のある方は、夕方以降の写真をお勧めします。
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先日、聖マリアンナ医科大学総合診療内科の臨床教授会が開かれ、学生実習の振り返りを行いました。
聖マリアンナ医科大学総合診療内科の学生実習指導について
この数年、医学生や研修医と接する機会が増えましたが、最近の学生たちは特に熱心であり、患者さんに対する丁寧さや思いやりに感動しています。
彼らの多くは、将来地域医療に貢献したいという強い意思を持っており、実際の現場で経験を積みながら成長しています。
地域医療は、地域住民の健康を支える重要な柱であり、その役割を担う医師には高度な技術だけでなく、患者さんの心に寄り添う姿勢が求められます。私も日々、診療の中でその大切さを感じています。
医学生の成長と地域医療への期待
実習を通じて医学生たちは、患者さん一人ひとりの不安に寄り添い、丁寧に対応することの重要性を学んでいます。彼らが将来、地域に根ざし、住民の健康を支える医師になってくれることを強く願っています。
しかし、地域医療における課題も少なくありません。
高齢化社会において、医師一人ひとりに求められる負担は増しており、患者さんの身体的なケアだけでなく、心のケアも欠かせないものとなっています。
そこで、私たち教育者は、単に知識や技術を教えるだけではなく、学生たちが「医師としての心構え」をしっかりと身に付けられるよう、指導に取り組んでいます。
求められる医学教育とは?
では、これからの医療現場において求められる医学教育とは何でしょうか?私の考えでは、それは「共感力」と「実践力」を育てることに尽きます。
医師としての共感力は、患者さんの話に耳を傾け、心の声を聞く力です。
特に地域医療では、患者さんの背景や生活環境も理解し、全人的なケアが求められます。これは本から学べるものではなく、実際に患者さんと接する経験から得られるものです。
共感力低下を防ぐために医療者に必要なこと
実践力とは、当然のことながら診断や治療を的確に行う技術ですが、加えて、現場で柔軟に対応する力も含まれます。
地域医療の現場では、あらゆる年齢層の患者さん、そして様々な疾患に対処しなければならないため、多岐にわたる知識とスキルが必要です。
さらに、チーム医療の重要性も高まっており、他の医療従事者との連携が不可欠です。これは特に在宅医療や訪問診療において顕著であり、医学生にもその点を強調しています。
当法人内で学生実習を行う場合があり、事前に告知を行なっておりますが、未来の有望な医師の育成のため、外来診療や訪問診療の際には見学等のご協力を引き続きお願いできればと思います。
未来の医師たちへ
今後、彼らが実際の医療現場でどのように成長し、地域に貢献していくのか、とても楽しみです。
そして、彼らには患者さんに寄り添い、地域から信頼される医師になってもらいたいと心から願っています。私自身も、彼らに負けないよう、常に学び続けたいと思っています。
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参考にしたい曲
ブログを読んでいる皆さんが、ぜひリラックスしながら聴いてほしい曲を一つご紹介します。医学生たちへのエールとして、John Mayerの「*Waiting on the World to Change*」はいかがでしょうか?
私たちは変化を待つのではなく、自らがその変化の一部になるべきで、世界を変えていく一歩を踏み出せればとても素晴らしいことだと思います。
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地域医療を支える若き医師たちとともに、私たちも前進していきましょう!
院長 水上潤哉