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この土日も朝10時から診療中!「増加中のマイコプラズマ感染症とは?お盆休み前に知っておきたい情報」
おはようございます。
お盆の時期に入り、多くの方が帰省や旅行で家族や親戚と過ごし、楽しむことがでしましたでしょうか?
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昨日は台風の影響があり、内科の受診者数は少なかったですが、当院でのコロナ陽性者は13名ほどいらっしゃいました。決して少ない数字ではありませんので、心配な場合はすぐに結果のわかる抗原検査をご相談ください。
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新型コロナウイルス感染症の症状は軽くなっている一方で、疲れやすいなどの後遺症が残る方もいらっしゃるようです。
しかし、人が集まることで感染症のリスクが高まる時期でもあります。今年も、新型コロナウイルスの流行が懸念されているほか、特に注意が必要な感染症が増加しています。それが「マイコプラズマ感染症」です。
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### マイコプラズマ感染症とは?
マイコプラズマ感染症は、一般的に呼吸器に影響を及ぼす細菌性の感染症です。風邪のような症状から始まり、咳や喉の痛みが特徴です。症状が悪化すると、肺炎に至ることもあります。特に、免疫力が低下している高齢者や子どもは、重症化するリスクが高いです。
### お盆の時期に感染症が増える理由
お盆の時期には、普段離れて暮らしている家族や親戚が一堂に会することが多く、感染症の拡大が懸念されます。また、夏の暑さにより免疫力が低下しやすく、ウイルスや細菌が活発になる時期でもあります。特に、交通機関の混雑や人々が集まる場所では、感染のリスクが高まります。
### 感染症予防の基本
感染症から自分や家族を守るために、次の基本的な対策を徹底しましょう。
1. **手洗い・消毒の徹底**
外出先から帰宅した際や食事前後には、しっかりと手を洗いましょう。また、アルコール消毒も有効です。
2. **マスクの着用**
特に人混みや公共交通機関を利用する際は、マスクを着用することで、飛沫感染を防ぐことができます。
3. **体調管理**
十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、体調を整えましょう。免疫力を維持するためには、規則正しい生活が重要です。
4. **密を避ける**
できるだけ混雑した場所を避け、家族間でも換気を意識しましょう。お盆の帰省時も、過密なスケジュールは避け、余裕を持って行動することが大切です。
マイコプラズマ感染症は、少し時間はかかりますが抗原検査や。適切な抗菌薬で治療することができます。
当院では感冒症状に対して、ほとんどがウイルス感染症と思われ、効果がないため抗菌薬を処方することはありません。
しかしながらお薬手帳をみますと、他院からセフェム系等の抗菌薬を処方されている場合がありますが、一部の抗菌薬ではマイコプラズマには効果がありません。
当院に限らず、処方をもらうときに、なぜ抗菌薬を処方されたのか、診察してもらった医師に確認されると良いと思います。(これを飲んでおけば治るから!と言われて、なんとなしに抗菌薬を処方されている場合のご相談が多いのですが、、、、)
抗菌薬でもマイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。(厚労省のサイト)
### 最後に
お盆の時期は、大切な人たちと過ごす貴重な時間ですが、感染症には十分な注意が必要です。上記の対策を徹底し、安心してお盆を過ごせるようにしましょう。もし、体調に不安を感じたら、無理をせず早めに医療機関に相談してください
。
皆さんが健康で楽しいお盆を過ごされていることを願っております。
院長 水上潤哉