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脂質異常症の検査・治療:紅麹製品に関する注意喚起
最近、小林製薬が製造・販売した紅麹関連製品による健康被害が報告されました 。紅麹とは、コレステロール値を下げる効果が期待される成分ですが、一部の人には腎臓の病気など重大な健康被害を引き起こす可能性があることが判明しました。
脂質異常症の治療ガイドライン
脂質異常症とは、血中の脂肪が正常値を超える状態を指し、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。治療には食事療法や運動、必要に応じて薬物療法が推奨されます。しかし、どんなに良い効果が期待される薬でも、副作用のリスクがあることを忘れてはなりません。
血液検査の重要性
健康な体を維持するためには、定期的な血液検査が欠かせません。特に、薬を服用している場合、その薬が体にどのような影響を与えているかを知るためにも、血液検査で定期的にチェックすることが重要です。
当院では、迅速検査機器があるため、約30分程度で、コレステロール、中性脂肪をはじめ、肝機能、腎機能などの検査も当日知ることができます。
食事による中性脂肪、コレステロール値への影響は?
(クリックで検査会社CRCのホームページへ)
アルコールと脂肪を同時に摂取すると12時間以上経っても中性脂肪の増加がみられます。
正確な血清脂質の測定には、検査前日の高脂肪食や高カロリー食を慎み、禁酒し、12時間以上絶食後の早朝空腹時の採血が必要です。
患者さん自身でできること
- 情報を正しく理解する:薬や健康食品を利用する際は、その効果や副作用について正確な情報を得ることが大切です。
- 血液検査を定期的に受ける:体の変化を把握し、異常があれば早期に対応できるようにします。
- 専門家の意見を聞く:不安や疑問がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
紅麹製品による問題は、健康食品を選ぶ際の注意点を再確認させるきっかけとなりました。
健康管理は自己責任の元に行われますが、適切な知識と定期的な健康チェックで、より安全に近づけることができます。