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【緊急速報】かぜ!?相模原で“インフル旋風”到来 学級閉鎖も。10月からワクチン接種が始まります。
おはようございます。
ここ相模原市でも、インフルエンザの波が静かに、しかし確実に押し寄せています。
相模原の小学校で学年閉鎖 市立小中で今季初、インフルエンザや同様の症状(9/22ニュース記事より)
最近は「ちょっと風邪っぽいかな?」と思っていた患者さんが、検査でインフル陽性になるケースが増えてきました。
特に昨日(土曜日)は、当院でも5人の確定例。先週まで点在していた陽性例が、にわかに“線”になりつつあります。
そして気になるのが、「学級閉鎖」の報。
相模原市の公式サイトでも“学級閉鎖発生状況”が随時更新されています。
以前にも同様の事例があり、感染拡大期には複数クラスでの閉鎖が起きた記録もあります。
こうした状況を見聞きすると、他人事とは言い切れませんよね。
今日は、楽しく元気に乗り切るためのヒントを交えつつ、皆さんと一緒に「今できること」を整理してみようと思います。
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Chapter 1:風邪?インフル?見分けのポイント
風邪とインフルエンザ、初期症状は重なりがちですが、ちょっとした違いがあります。
症状 | 風邪 | インフルエンザ |
発症の仕方 | 徐々に、数時間かけて | 突然、急激に高熱・倦怠感 |
熱 | 37.5℃前後、波あり | 38〜40℃ぐらい、持続しやすい |
全身症状 | 鼻水、くしゃみ、喉の痛み中心 | 倦怠感、関節痛、筋肉痛、頭痛を伴うこと多 |
経過 | 1週間前後で改善 | 適切な対応なければ悪化リスクも |
もし「急に高熱+体がだるい+筋肉が痛い」などが出たら、インフルも念頭に置いてください。早めの受診や検査・治療開始が結構効きます。
Chapter 2:今こそ力を入れたい感染対策
インフルエンザは飛沫・接触などを通じて広がります。そこで、日常から意識したい対策をまとめます。
- 手洗い・アルコール消毒
外出後、食事前、帰宅時。特に指先・爪周囲・手首までしっかり。 - マスク着用
少しでも風邪症状や体調不良を感じたら、家でもマスクを。飛沫拡散を抑えます。 - 換気と湿度管理
ウイルスは乾燥を好むので、加湿器で室内湿度を40~60%に保つといいでしょう。 - 「三密」を避ける
人が密集する場所、長時間の密室、近距離会話は要注意。 - 休息・栄養・水分
睡眠・バランス食・水分補給の基本を大切に。免疫力アップには不可欠です。
こうした対策は、インフルだけでなく他の呼吸器ウイルスにも有効です。今や“習慣”レベルで取り入れたいですね。
Chapter 3:かかってしまったらどうする?
もし自分や家族がインフル陽性と診断されたら、すぐすべきことを段階ごとに整理します。
- 抗ウイルス薬の検討
発症から48時間以内であれば、タミフル・ゾフルーザなどの適切な内服で症状の軽減・合併症予防が期待できることも。 - 安静と隔離
他の家族などへの感染を防ぐため、可能なら別室、マスク着用、共有物の消毒を。 - 水分補給と解熱剤(必要時)
脱水予防と体温コントロールを。脱水は体力を奪いますから注意。 - 変化に敏感に
呼吸苦、胸痛、急激な悪化などがあればすぐ受診を。
重症化リスクのある人(高齢者、持病がある人、妊婦など)は特に慎重に対応する必要があります。
Chapter 4:日常でできる“ちょっと楽しく予防”アイデア
「予防=我慢」ではなく、「少し工夫して楽しく」できることもあります。
- 加湿器でアロマオイル(ウイルス予防に適したもの)を一滴混ぜて香りも楽しむ
- 家族で“体調チェックタイム”を設け、軽くストレッチ+お茶タイム
- 元気が出そうな食材を(にんにく、生姜、緑茶など)使ったメニューを楽しむ
- 室内でできる軽い運動・体操を習慣にして、免疫を刺激する
おわりに:心配しすぎず、できることを積み重ねよう
「インフルエンザの季節」は、毎年やってきます。ただ、年によって波の強さは変わります。今の相模原市では、学級閉鎖の情報も散見されており、流行期に入った可能性も否定できません。
でも、怖がりすぎて萎縮するより、日々の生活にちょっとずつ“守りの習慣”を取り入れて、元気に過ごしたいものです。
皆さんの周りで風邪っぽい人がいたら、優しく「無理しないでね」と声をかける。それもまた“感染を抑える優しさ”になります。
本日は夕方頃から待ち時間が短くなることが多いです。お気をつけてお越しください。
なお、明日は16:00-18:00の間に外来に出られそうです。なかなか全ての時間で外来にいられず申し訳ございませんが、お気をつけてお越しください。
院長 水上潤哉