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「花粉症シーズン到来!抗ヒスタミン薬の上手な使い方を知ろう」
本日は15時からの診療となります。15時頃は大変並んで混み合いますので、17時以降での受診もおすすめです。
春の訪れとともに…卒業おめでとうございます!
今週は雨の予報が多いものの、気温は比較的暖かくなりそうですね。
卒業式を迎えられたご家庭も多いのではないでしょうか?新たな旅立ちにエールを送りたいと思います!
さて、暖かくなると「花粉症は落ち着くかな?」と思いがちですが、実は気温が高くなっても花粉症の症状が出る方は少なくありません。
特に、雨上がりの翌日は花粉の飛散量が増えやすいため、症状が悪化しやすい時期でもあります。
そこで今回は、花粉症の治療薬として処方される抗ヒスタミン薬について、特徴や副作用、内服回数について詳しくご紹介します!
抗ヒスタミン薬ってどんな薬?
花粉症の症状は、体内に入った花粉がヒスタミンという物質を放出することで起こります。
抗ヒスタミン薬は、このヒスタミンの働きを抑え、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を和らげる薬です。
また、花粉症だけでなく、じんましんや皮膚のかゆみ、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の治療にも使われます。
抗ヒスタミン薬の種類と副作用
抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
🟢 第一世代抗ヒスタミン薬
✅ 効果が強いが、副作用も出やすい
✅ 眠気・口の渇き・集中力の低下が出やすい
✅ 例:**クロルフェニラミン(ポララミン)、ジフェンヒドラミン(レスタミン)**など
→ 眠気が強いため、車の運転をする方や、仕事・勉強に集中したい方には不向きです。
🟡 第二世代抗ヒスタミン薬
✅ 第一世代に比べて副作用が少なく、眠気も出にくい
✅ 1日1回の服用で効果が持続するものが多い
✅ 例:**フェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、ビラスチン(ビラノア)**など
→ 眠気が少なく、仕事や学業に支障が出にくいため、日常生活を快適に過ごしたい方におすすめです。
内服回数と飲み方のポイント
💊 1日1回タイプ(朝または夜に服用)
➡️ ビラノア・クラリチン・デザレックスなど
➡️ 朝または夜のどちらかに服用すればOKなので、飲み忘れが少なく、続けやすいのがメリット!
💊 1日2回タイプ(朝と夜に服用)
➡️ タリオン、アレロック、アレグラなど
➡️ 効果を持続させるため、朝と夜に分けて飲むタイプ。
💊 頓服(症状が出たときだけ飲む)
➡️ 第一世代の薬は、頓服として処方されることもあります。
➡️ ただし、花粉症の場合は症状が出る前から予防的に飲む方が効果的!
抗ヒスタミン薬を使うときの注意点
⚠️ 眠気の出方には個人差があります!
第二世代でも、人によっては眠気を感じることがあるので、最初は注意して様子を見ましょう。
⚠️ アルコールと一緒に飲むと眠気が強くなることがある!
お酒を飲む方は、抗ヒスタミン薬との相互作用に注意が必要です。
⚠️ 妊娠中・授乳中の方は医師に相談を!
妊娠中でも使える抗ヒスタミン薬はありますが、自己判断せずに医師に相談してから服用しましょう。
まとめ:自分に合った抗ヒスタミン薬を選ぼう!
抗ヒスタミン薬は、花粉症やアレルギー症状を和らげるとても便利な薬ですが、副作用や飲み方に注意が必要です。
💡 **「眠気が気になる…」**➡️ 第二世代の薬がおすすめ!
💡 **「効果をしっかり感じたい!」**➡️ 第一世代の薬も検討
💡 **「1日1回で済ませたい!」**➡️ ビラノア・クラリチンなどが便利!
花粉症のシーズンを快適に過ごすためには、自分のライフスタイルに合った薬を選ぶことが大切です。
点眼薬・点鼻薬も含めて、症状に合わせた治療を行いますので、気になる方はぜひご相談くださいね!
院長 水上潤哉