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医師会のお仕事:「地域で守る、みんなの笑顔 〜高齢者・障害者の虐待を防ぐために〜」
1. はじめに 〜支え合う社会を目指して〜
私たちの地域には、支え合いながら暮らしている高齢者や障害を持つ方々がたくさんいます。
しかし、その中には 「助けて」 と声を上げられず、苦しんでいる方がいるかもしれません。
家庭内の 老老介護 や 二世帯同居 など、介護する側も追い詰められ、気づかないうちに虐待の加害者になってしまうこともあります。
そこで、地域のさまざまな専門家が協力し、 「相模原市高齢者障害者虐待防止ネットワーク協議会」 という委員会を作り、虐待の防止に取り組んでいます。
2. 虐待防止ネットワークとは?
この委員会は、医師会、自治体、介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉協議会、弁護士会、警察署 など、実に多くの専門家が参加し、高齢者や障害者の虐待防止について話し合う場です。
「虐待」というと、テレビのニュースなどで大きく取り上げられるような 暴力行為 をイメージするかもしれませんが、実際には 「食事を与えない」「必要な医療を受けさせない」「強い言葉で責める」 といった行為も含まれます。
また、介護する側が疲れ果ててしまい、結果的に虐待に繋がってしまうケース もあります。
このような状況を防ぐために、私たちは 実際の対応事例 を共有し、より良いサポートの方法を考えています。
3. 医療機関ができること 〜訪問診療の現場から〜
私たちは 訪問診療 を通じて、多くの患者さんのご自宅を訪れます。その際、ただ病気を診るだけでなく、 生活環境や家族関係の変化 も感じ取ることができます。
例えば、
✅ 以前より 体重が極端に減少 している
✅ 部屋が異常に汚れている、食事がまともにとれていない
✅ 介護している家族の 表情が疲れ切っている
このような 小さなサイン に気づくことで、虐待や介護疲れを早期に発見し、適切な支援につなげることができます。
また、患者さん自身が 「息子に怒られてばかりでつらい」「ご飯が出てこないことがある」 といった小さなSOSを発することもあります。
そんなとき、私たちは 地域包括支援センター や ケアマネジャー と連携し、適切な支援につなげるよう努めています。
4. みんなで作る「虐待ゼロ」の地域へ
虐待を防ぐには 「気づく人」 が必要です。
もし、近所で「なんだか最近、様子が変だな」と感じることがあれば、地域包括支援センター や 市の福祉課 に相談してみてください。
また、介護する家族自身も 「もう限界…」と感じたら、決して一人で抱え込まないことが大切です。
介護サービスや、レスパイトケア(介護者が休める仕組み)を利用しながら、みんなで支え合える社会 を目指しましょう!
虐待防止は 「特別な人」だけが取り組むことではありません。
私たち一人ひとりが、周囲の人に 「大丈夫?」 と声をかけることも、大きな支えになります。
5. おわりに 〜誰もが安心して暮らせる未来へ〜
高齢者や障害を持つ方々が 「安心して笑顔で暮らせる地域」 を作るために、私たちができることはたくさんあります。
「支え合い」「思いやり」「助けを求める勇気」
これらを大切にしながら、虐待のない未来を目指していきましょう!
もし気になることがあれば、遠慮せずに 地域包括支援センター や 市の窓口 に相談してください。
🌸 みんなで助け合う社会を、一緒に作りましょう! 🌸
📌 参考リンク(情報提供)
💡 皆さんへ 💡
このブログを読んで 「こんな支援があるんだ!」 と思った方は、ぜひ周りの方にもシェアしてください。
あなたの 小さな気づき が、誰かの命を守るかもしれません。
コギャルと70代がコラボしてればよい社会が作れるかもしれませんね!!
「みんなで支え合う社会」への一歩、一緒に踏み出しましょう!
医療法人社団はやぶさ
理事長 水上潤哉