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健康への第一歩は運動から!—医師が語る「病気別の運動療法とそのコツ」
本日は午後3時からの診療となります。
水上は介護認定審査会のあとからの診療となるため、15時より遅れての診療になる可能性があります。
また夜は医師会活動があるため、19時で診療を終了とさせていただきます。ご指名の方がいらっしゃいましても、他の医師の診察となる可能性があることをあらかじめご了承ください。
昨日は日曜でしたが、日本医師会が主催する健康スポーツ医再研修会に参加し、「女性とスポーツ」や「高血圧、糖尿病、脂質異常症、循環器疾患における運動療法」について学ぶ機会がありました。
改めて、運動の重要性を深く感じましたので、今回はその内容をわかりやすくお伝えします。健康維持のヒントにしていただければ幸いです!
1. 運動がもたらす健康効果とは?
運動は心身の健康にとって欠かせない存在です。適切な運動を生活に取り入れることで、以下のような効果が期待できます:
•血圧の安定:有酸素運動は血圧を下げる効果があり、高血圧予防や改善に有効です。
•血糖値の改善:糖尿病患者にとって、運動はインスリンの感受性を高め、血糖値を安定させます。
•脂質異常症の改善:適度な運動は、善玉コレステロール(HDL)の増加や中性脂肪の減少に役立ちます。
•循環器疾患の予防:運動は心肺機能を高め、心臓病や動脈硬化の予防につながります。
運動を生活に取り入れることで、病気の予防だけでなく、治療にも大きな効果を発揮します。
また、健康診断での異常の指摘、肝機能や腎機能などの再検査などは、当日迅速の血液検査で結果がわかることもあります。
二次検診のご相談がありましたら受付へご連絡ください。
2. 高血圧患者におすすめの運動
高血圧の方には、有酸素運動が最適です。ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなどを週に150分程度行うと、血圧の低下が期待できます。
ポイント:
•強度は「会話ができる程度」が目安
•ウォーキングでは1日30分を目標に、無理のないペースで始めましょう
•運動後のリラックス時間を設けることも重要です
3. 糖尿病患者に適した運動療法
糖尿病の方には、ウォーキングや自重トレーニングが効果的です。筋肉量を維持・増加させることで、血糖値をコントロールしやすくなります。
おすすめの方法:
•軽いスクワットや階段の上り下り
•椅子を使った自重トレーニング
•食後30分以降に行うウォーキング
血糖値の急激な変動を避けるため、運動前後の血糖値確認もお忘れなく。
4. 脂質異常症・循環器疾患の方におすすめの運動
脂質異常症や循環器疾患の患者さんには、中強度の有酸素運動がおすすめです。また、筋力トレーニングも併用することで効果が高まります。
注意点:
•過度な運動は控え、体に負担をかけないこと
•ゆっくりしたストレッチを取り入れて、筋肉の柔軟性を保つ
•定期的に心拍数を確認し、無理なく続けられる強度を選ぶ
5. 特別な環境がなくてもできる運動のすすめ
「運動は続けるのが難しい」と感じている方もいるかもしれません。しかし、日常生活で手軽に取り組める運動はたくさんあります。
自宅や外出先でできる運動例:
•ウォーキング:お気に入りのルートを見つけて、季節を感じながら歩きましょう。
•階段の利用:エレベーターを使わず階段を活用するだけで運動量が増えます。
•ラジオ体操:短時間で全身運動ができる、日本の名プログラム!
特別な道具やジムの会員権がなくても、できることはたくさんあります。
6. 女性とスポーツ:自分に合った運動を見つけよう!
特に女性は、骨密度を保つためにも定期的な運動が重要です。適度な負荷をかける筋力トレーニングや、ストレス解消にもなるヨガなど、自分が楽しめる運動を取り入れるのがおすすめです。
女性におすすめの運動:
•筋力を鍛える軽いダンベル運動
•ストレッチやヨガで心身をリフレッシュ
•家族や友人と一緒に楽しめるウォーキング
7. まとめ:今日から始める健康習慣!
運動は、どんな年齢や体調の方にも健康効果をもたらします。大切なのは、無理をせず、自分に合った方法で取り組むこと。そして「続けること」が最も重要です。
参考リンク:
毎日の小さな積み重ねが、大きな健康につながります。ぜひ今日から少しずつ、楽しみながら運動を始めてみてくださいね!
医療法人社団はやぶさ
理事長 水上潤哉